戦術の変化 サイドバックの選手もゲームメークをする時代

サッカーのニュースを目にすることも多いのではないでしょうか。ここ数年サッカー界ではフォーメーションが流動的になり選手の配置を試合中に変更するという戦術が当たり前になっています。試合中にフォワードの選手がミッドフィルダーの位置でプレーしていたり、ディフェンスの選手がミッドフィルダーの位置でプレーすることも増えています。

チームメイト

以前はフォワードの後ろにゲームメークを得意とする選手(司令塔と呼ばれる存在)が花形で、背番号10を付けゲームを作っていたのですが、近年はほぼ絶滅状態にあります。その理由にサッカーのポジションという概念が変わったことがあげられます。フォワードは得点だけを狙えばいい、ディフェンダーは守備だけをしていればいい、ということでは無くなり、守備もできるフォワード、得点も狙えるディフェンダーが重宝されます。サイドバックの役割も変化していて、以前はサイドを上下してクロスを上げていれば良いというものだったのですが、現在は中央での守備も求められますし、中に切り込んでの攻撃、サイドからのゲームメイクも求められます。

例をあげるとブラジル代表の左サイドバックと言えばもの凄いフリーキックでおなじみのロベルト・カルロス選手のイメージが強いのですが、現在はマルセロ選手のようなテクニックに優れ足技の上手いプレーの幅の広い選手が務めています。フォーメーションが流動的になり、ポジションも試合中に良く変わるという現代サッカーではサイドバックにもゲームメークが求められたり、キーパーにも最後尾のディフェンダーのような足技が求められたりと、総合力の高さが求められますね。今後はさらに選手一人ひとりの役割が複雑化して、新たな戦術が生まれることも考えられます。

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