毎年白熱した昇格・降格争いが展開される

シュート

アメリカや日本のプロ野球、もしくは世界最大級の人気を誇るプロスポーツリーグ・NBAには昇格・降格という概念がありません。シーズン中盤を過ぎて優勝争いから脱落すると、選手のモチベーションがガタ落ちするほか、観客動員も伸びない事はシステム上の大きな欠陥といわれてきました。

一方、世界中のプロサッカーリーグでは当たり前のように1部と2部または2部と3部の入れ替えシステムが採用されてきました。
つまり、昇格・降格がないスポーツリーグとは違い、前年度のリーグ優勝クラブですら翌年には下部リーグ降格の憂き目に合う可能性を秘めています。
そのため、サッカーの世界では1試合1試合が大一番で、まずは降格しないために各クラブが開幕から勝ち点を積み上げる努力をしなければなりません。

主力選手のケガや監督の力量不足で前半戦に勝ち点を積み上げられなかった場合は、どんなクラブでも降格争いに巻き込まれます。絶対に下部リーグに降格したくないという強い気持ちで戦う中、奇跡的なドラマが繰り広げられるため、どの国でも降格争いは高い注目を集めてきました。

また下部リーグとはトップリーグと比べてどの国でも注目度が低いものですが、シーズン終盤に突入するとその状況が一変します。

例えば日本のJ2リーグのように各クラブの実力差があまりないリーグにおいては一度昇格のチャンスを逃したら次にいつチャンスが巡って来るかわかりません。各選手が絶対に来年は上位リーグで戦いたいという強いモチベーションで戦うため、信じられないようなスーパーゴールが当たり前のように見られます。

普段は1部リーグの試合しか見ない人でもシーズン終盤だけは下部リーグの試合をテレビや会場で観戦するという人がたくさん存在します。

ヘディング
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